π型アッテネータ計算機
RFエンジニアのための精密減衰器設計ツール
π型回路構成 (Pi Pad)
R1 (Shunt Resistance)0 Ω
R2 (Series Resistance)0 Ω
Calculation Complete.
※ 最も近い標準抵抗値(E24/E96系列)を選定してください。
※ 最も近い標準抵抗値(E24/E96系列)を選定してください。
π型アッテネータ(減衰器)とは?
アッテネータ(Attenuator)は、信号の振幅を適切なレベルに下げるための受動回路です。アンプの入力レベル調整、測定器の保護、そして最も重要な用途としてインピーダンス整合(マッチング)の改善に使用されます。
Pi (π) 型 vs T型
抵抗減衰器には主に「π型」と「T型」の2種類があります。
- π型 (Pi Pad): 1つの直列抵抗(R2)と2つの並列抵抗(R1)で構成され、回路図がギリシャ文字の「π」に見えることから名付けられました。高周波回路においては、接地(グランド)への接続が容易で寄生インダクタンスを抑えやすいため、T型よりも好まれることがあります。
- T型 (T Pad): 2つの直列抵抗と1つの並列抵抗で構成され、「T」の形をしています。
計算理論
減衰量 $A_{dB}$ から、係数 $K$ を以下のように定義します。
K = 10^{(A_{dB}/20)}
各抵抗値は以下の定数式で導き出されます。
R_{shunt} (R1) = Z_0 \left( \frac{K+1}{K-1} \right)
R_{series} (R2) = Z_0 \left( \frac{K^2-1}{2K} \right)
設計と実装のヒント
- 電力耐性: アッテネータは信号のエネルギーを熱として消費します。大きな電力を扱う場合は、各抵抗器の定格電力(ワット数)に十分な余裕を持たせる必要があります。特に減衰量が大きい場合、入力側のシャント抵抗(R1)に大きな負荷がかかります。
- 高周波特性: GHz帯域では、カーボン抵抗や巻線抵抗は使用できません。高周波特性の良い薄膜チップ抵抗を使用し、パターンの設計にも注意が必要です。
- 整合用パッド: 3dBや6dBのアッテネータを「パッド」として回路間に挿入することで、前後の回路のインピーダンス不整合による反射波を吸収し、安定動作させることができます。