地球周回の紐(ひも)問題

赤道に巻いたロープを延長したとき、地表との間にどれくらいの隙間ができるかを計算します。

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例:地球にピッタリ巻いたロープを、1メートルだけ長くする。

計算結果

「地球周回の紐」問題とは?

これは古典的で有名な数学パズルです。直感と実際の計算結果が大きく異なるため、多くの人が答えを聞いて驚きます。

問題

地球の赤道(一周約40,000km)に沿って、ピッタリと隙間なくロープが巻かれていると想像してください。

このロープの長さを、わずか「1メートル」だけ長くします。

そして、ロープが地球の周りに均等に浮くように整えます。このとき、ロープと地表の間にはどれくらいの「隙間(高さ h)」ができるでしょうか?

直感的な予想

多くの人はこう考えます。「4万キロメートル(40,000,000メートル)もの長さに、たった1メートル足したところで、誤差のようなものだ。隙間なんて原子レベルで見えないくらい小さいだろう」と。

実際の答え

計算結果を見てみましょう(上の計算機で確認できます)。答えはなんと、約16センチメートルです。原子レベルどころか、ネズミや子猫が余裕で通り抜けられる高さになります。

なぜそうなるのか?(数学的な証明)

この計算の面白いところは、驚くべきことに「元の球体の大きさ(半径 R)は結果に関係ない」という点です。

元の円周: \( C = 2\pi R \)
新しい円周: \( C + L = 2\pi (R + h) \)

下の式を展開してみましょう。

\( 2\pi R + L = 2\pi R + 2\pi h \)

両辺から \( 2\pi R \) を引きます。

\( L = 2\pi h \)

よって、隙間の高さ \( h \) は:

h = L / 2π

この式には \( R \)(地球の半径)が含まれていません。つまり、地球だろうが、バスケットボールだろうが、指輪だろうが、周りの紐を1メートル伸ばせば、隙間は等しく「1 / 2π メートル(約16cm)」広がるのです。